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大正11年、かのアルバート・アインシュタイン博士が、日本を訪れた際、日本のあちこちで出会う日本人を観、豊かに育まれた自然と共に生きる日本の国を巡った後に言い残した言葉、それは、

「いつか世界がひとつになったとき、その中心にあるのは、この日本という国
が、その役にふさわしい。」  

という言葉でした。

ある中国人留学生の女の子は、日本の新聞の投書欄に、次のような文を寄せていま
した。「かつて、中国にいたときに、アインシュタイン博士の手記を読んだ時、とても違和感を覚えました。あの日本が、「世界の中心にいるにふさわしい国」だなんて。でも、日本に来て、暮らしてみて、初めて、博士の言葉の意味が分かった気がします。安全で、誰に対しても親切で、礼儀正しい日本人と日本の社会をみていると。。。でも、今、それが急速に失われていくのをみるとき、とても寂しい思いがしてなりません。」

今までも、日本人は、外国から来た人々によってのみ、評価され続けてきたように思わ
れます。そして、残念ながら、極限られた人達のみが、日本の本当の良さを、日本人として、自覚しているように思われてならないのです。しかし、時は今、21世紀。かつて世界を動かしてきた、西洋的な考え方いわば、2元対立の思考にも限界と陰りが現れてきたように思われます。自然との共存を迫られる環境問題。 グローバル化による、民族間の対立。はたまた、とめどなく繰り返されるパレスチナを巡る流血の連鎖。テロとの戦争という新しい争いの火種。
これら、もろもろの諸問題が、われわれの未来を暗雲立ち込めるもののように、感じさせています。

しかし、本当にそうなのでしょうか?  かつても、歴史上、大きな転換期には、必ずと言
っていいほど、大きな問題が立ちはだかり、それを乗り越えたとき、人類は、大きな飛躍を成し遂げてきたともいえます。 であれば、一見、果てしなく拡大していきつつある、諸問題にこそ、21世紀の人類の新しい未来を拓く、鍵が、隠されているといえます。その鍵を、私は、日本文化の再生と、再確認の中に見出し、21世紀の未来を拓くまさにその鍵そのものが、実は、私たち日本人の手中にあることを、明らかにしていきたいと思うのです。

1922年、彼の残してくれたメッセージを今こそ、私たち日本人一人一人がが噛み締める時がやってきたのかも知れません。

訪日のメッセージ

世界の未来は進むだけ進み、其の間幾度か争いは繰り返され最後の戦いに疲れ果てるときが来る。 其の間、人類は真の平和を求めて世界的な盟主をあげねばならぬ。 
この世界盟主たらん者は、武力や金力ではなくあらゆる国の歴史を抜き超えた最も古く又最も尊い家柄でなくてはならない。 

世界の文化は、アジアに始まってアジアに帰る。

それは、アジアの高峰日本に立ち戻らねばならぬ。

我々は神に感謝する。

我々に日本という尊い国をつくって置いてくれたことを! 

アルバート・アインシュタイン

















序 章