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      −英語で一休み−

Japan as a Light from the east.

― ハーンの愛した日本―

小泉八雲こと、ギリシャ系米国人・ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn)ほど、日本を愛した異国人はいなかったかも知れません。

彼の著書「怪談」は、耳なし芳一や、雪女むじななど、誰もが知っている、日本の民話を記録したものとして、有名です。

彼が、松江に暮らしたのは、わずか一年半足らず。しかし、日本人の気づかなかった、日本人らしさを、多くの作品の中で、書き残しています。彼の残した作品は、そのほとんどが、勿論英語で書かれており、私達が、眼にする民話のたぐいは、その翻訳にすぎません。

彼の残した英文は、もと米国の新聞記者の文章らしく、何度も推敲を重ねた、無駄のない、美しい英文で書かれています。朗読にとても適した文章であるとも言われています。

彼の著書「光は東方から」の中で、日本人の美徳を問われた際、In kindness,(親切) in courtesy,(礼節) in heroism,(侠気) in self-control,(自制心) in power of self-sacrifice, (献身的精神)in filial piety,(親孝行) in simple faith,(信義) and in capacity to be contented with a little.”(足るを知る)点で、極めて優れており、道徳的な基準の高さから、Japanese appear to me almost perfect man「ほとんど完璧な人間のように私には見える」とさえ、評しています。

その徳の高い民族性が、日本の文化、特に、自然や、身の回りのものすべてに、人間と同じ思いを寄せる「心」からきていると彼は、喝破しています。







そして、西洋人の目から見た国際人の証として、次のようにも述べています
”It seems to me that the more perfectly a man represents his own civilization, the more we must esteem him as a citizen, and as a gentleman.” つまり、「あるひとりの人が、その国の文明を完全に代表していればいるほど、われわれはその人のことを、市民として、また紳士として、ますます尊重しなければならないと思う。」

真の国際人の条件は、自国の文化に誇りを持ち、それを体現する人のことなのです。異なるがゆえに、尊敬される。それが、国際時代をたくましく、生き抜く為の原則なのです。相手におもねることなく、自国のためを正当に主張するリーダーこそが、今求められているといえるでしょう。

その「心」を取り戻すとき、日本は、世界からも尊敬される、「東方の光」となることでしょう。ハーンもきっとそれを望んでいるに違いありません。